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【スポーツ】

栃煌山、2敗死守し追走 稽古充実「体がよく反応」

千代大龍(右)を攻める栃煌山

写真

◇大相撲名古屋場所<11日目>

 関脇御嶽海は平幕魁聖を力強く押し出して、初日から11連勝で単独首位を堅持した。

 大関豪栄道は大翔丸を寄り倒して勝ち越し、かど番を脱出した。かど番大関の高安は関脇逸ノ城に押し出され、2連敗で4敗に後退した。逸ノ城は5勝目。

 全勝の御嶽海を追う2敗は栃煌山と朝乃山の平幕2人のままで、3敗は豪栄道と平幕の遠藤、豊山、北勝富士の4人。

 十両は貴ノ岩が1敗で単独トップをキープした。

     ◇

 酷暑の名古屋で31歳が元気だ。1年ぶりとなる9勝目を挙げた栃煌山は「体がよく反応した」。不利な体勢になってから、ベテランの頭脳と充実した肉体が際立った。

 立ち合いで千代大龍に土俵際まで押し込まれた。力を込めて押し返しつつ、頭は冷静だった。「相手は引いてくる」と朝稽古から警戒していたイメージを忘れず、再三のはたきをこらえながら少しずつ前進。最後まで動きを見極めて押し出した。

 朝乃山とともに御嶽海と星二つ差をキープ。豪雨の被害に見舞われた故郷高知を思いやり「喜んでもらえるようにがんばりたい。しっかりついていく」と逆転優勝を狙う。

 指、手首、膝、足首。関節の至るところにテーピングが施される。今年の初場所終盤でも大胸筋を痛めて休場し、続く春場所は5勝10敗。「胸が痛い、膝が痛いというのが無意識にあった」。けがへの恐怖が稽古不足につながり、幕内下位へと落ちた。

 弱気は師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に簡単に見透かされた。「負けを怖がらずに稽古しろ」「しっかり四股を踏め」と諭され、5月から四股やてっぽうの数を増やした。体からの悲鳴に耐えながらも稽古を重ねるうち、「体ができて、動きが良くなった」と変化を実感。この日の朝も1時間近く土俵で汗を流すなど、終盤戦でも衰えない足腰を維持している。

 まだまだ成長できると信じている。「一番いい見本がいますから」。同部屋の栃ノ心は30歳で本格化し、大関まで上り詰めた。三役在位25場所の実力者が、休場した戦友の分も優勝争いを盛り上げる。 (原田遼)

 

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