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【スポーツ】

ユニバーサルV 取り消し 実業団対抗駅伝 女子選手が薬物陽性

 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は19日、昨年11月に行われた全日本実業団対抗女子駅伝のドーピング検査で、優勝したユニバーサルエンターテインメントの中村萌乃元選手(28)から筋肉増強効果がある禁止物質メテノロンなどが検出されたため、1年3カ月の資格停止処分、同駅伝での個人成績失効が決まったと発表した。

 元選手は同駅伝前から引退の意向があり、今年1月に現役を退いてユニバーサルエンターテインメントを3月限りで退部、退職した。

 日本実業団陸上競技連合は同駅伝のユニバーサルエンターテインメントの優勝を取り消し、他チームの順位を一つずつ繰り上げた。優勝はパナソニックとなる。

 JADAの発表によると、大会の約2カ月前に婦人科系疾患治療のため手術を受け、その後の注射に禁止物質が含まれていたという。純粋な治療目的の摂取だったとの主張は認められたが、医師に競技者であることを告げず、注射の成分を確認しなかった点は過失とされた。

 中村元選手はユニバーサルエンターテインメントを通じ「競技者としての自覚が足りなかったと深く反省しております」との談話を発表した。

◆指導陣全員が男性 元選手「相談に抵抗」

 中村元選手が所属していたユニバーサルエンターテインメントは、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子らを育てた小出義雄氏が代表を務める佐倉アスリート倶楽部に指導を委託している。

 同倶楽部によると、外部弁護士による元選手への聴取で「疾患は婦人科系のもので、男性中心のスタッフに相談することに心理的に強い抵抗があったことが判明した」という。公式サイトに掲載されている指導陣は全員が男性で、同倶楽部は「サポートに至らない点があったと受け止めている」とした。中心選手が競技者としての素性を隠して治療を受けた結果のドーピング違反に、同倶楽部は「選手らへの教育および監督が不十分であった」と認めた。

 

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