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【スポーツ】

サッカー日本代表監督に森保氏 世代交代、待ったなし

記者会見に臨むサッカー日本代表の森保一監督=東京・芝公園の東京プリンスホテルで

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 日本サッカー協会は26日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表を率いた西野朗監督の後任に、2020年東京五輪男子代表監督の森保一氏(49)が就任すると発表した。22年W杯カタール大会を目指す。

 同日の臨時理事会で承認した。五輪代表監督との兼任は、00年シドニー五輪と02年W杯日韓大会で指揮を執ったフィリップ・トルシエ氏以来。W杯後の新チーム立ち上げから日本人が代表監督に就くのは初めて。初采配は9月7日に札幌ドームで行われるチリ代表との国際親善試合となる。この日、東京都内で就任会見に臨んだ森保氏は「正直、兼任できるのかと思ったが、二つ(の代表チーム)を兼ねてやることでサッカー界の発展につながると思った。覚悟と感謝の気持ちを持って職責を全うしたい」と述べた。

◆「年代間の融合図る」

 日本協会は、五輪代表監督を務める森保氏に託すことで「世代交代」を推し進める姿勢を明確にした。森保監督も「年代間の融合を図りながら、新しい日本代表を築きたい」と意欲を語った。

 西野監督はW杯ロシア大会開幕の約2カ月前に急きょ就任したため実績や経験豊富なベテランや中堅を重用。最も若い16年リオデジャネイロ五輪選手は4人選ばれながら出場時間はゼロだった。直近の五輪世代が1人もW杯でプレーしなかったのは初めてで、後進の育成に課題を残した。

 長く主将を務めた長谷部誠がW杯ロシア大会後に代表引退を表明。本田圭佑も代表引退を示唆するなど近年の日本代表を支えてきた主力の多くは30代を迎え、今後は新戦力の発掘が不可欠となる。

 森保監督は広島監督時代、若手を積極的に起用した。資金力のあるクラブに主力を引き抜かれても、浅野拓磨ら多くの新戦力を発掘してJ1で3度の栄冠に輝いた。年代別日本代表コーチなどの指導歴もあり、若手育成にたける。「いろいろなカテゴリーを見た。その経験は大きい」と自信を見せる。

 五輪代表監督との兼任は、フル代表のすぐ下に位置する世代の情報を正確に把握でき、選手の入れ替えを効果的にできるメリットがある。田嶋会長は「世代交代は待ったなし。兼ねた方がスムーズだ」と説明。森保監督も「より大きな成果になれば」と自覚する。

 ただ、代表は結果が強く求められる点も挙げ、若手を安易にフル代表へ招集する選考には否定的。「実力ある選手が生き残る。経験を積んだベテランの持っているものを、経験の浅い選手に伝えられれば」。あくまで厳しい競争を前提とした上で、若い力を伸ばすことが、日本の未来を明るく照らす。 (対比地貴浩)

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