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【スポーツ】

伊藤、大差判定で新王者 日本選手で37年ぶり米で奪取

WBOスーパーフェザー級王座決定戦でクリストファー・ディアス(左)を攻める伊藤雅雪=28日、キシミーで(ゲッティ・共同)

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 【キシミー(米フロリダ州)=共同】世界ボクシング機構(WBO)スーパーフェザー級王座決定戦が28日、当地で行われ、同級2位で世界初挑戦の伊藤雅雪(伴流)が1位のクリストファー・ディアス(プエルトリコ)に3−0で判定勝ちし、新王座に就いた。

 日本選手が本場米国で世界王座に就くのは、1981年の三原正以来で37年ぶり。昨年12月にネバダ州ラスベガスで行われた国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王座決定戦で尾川堅一が勝ったが、薬物違反で無効試合となった。

 27歳の伊藤は4回にダウンを奪うなど、優位に進めた。戦績は26戦24勝(12KO)1敗1分け。ディアスは24戦23勝(15KO)1敗となった。

◆下馬評覆し「人生変わった」

 相手ファンで埋め尽くされた会場に日本人王者の名がとどろいた。伊藤の世界初挑戦は下馬評を覆す完勝だった。悲願のベルトを手に「信じられないことが起きた。人生が変わったと思う」と興奮が収まらなかった。

 試合前には抑え切れなかった恐怖感が、敵地のような会場で「わくわくする気持ち」に変わったという。1回に攻撃の手応えをつかむと、至近距離で打ち分けてディアスの体力を削った。4回は「感触があった。一生忘れられないストレートになる」と評した連打からの右でダウンを奪う。最後まで前進して果敢に打ち合った。

 高校時代はバスケットボールに打ち込み、最近のプロボクサーには珍しくアマチュアの経験がない。ここ数年はロサンゼルスで練習を積み、本場で試合を観戦してこの日に備えてきた。「まだまだ僕は強くなれる。自分への期待感が強い」という貪欲さも強みだ。強豪がひしめくスーパーフェザー級で、これからは追われる立場になる。「一生僕の名前が残るような相手と(試合を)したい」とさわやかに笑った。 (共同)

 

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