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【スポーツ】

日本、リオ覇者破り初V 車いすラグビー世界選手権

決勝でオーストラリアと対戦し、ボールを運ぶ池透暢(中)=シドニーで(共同)

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 【シドニー=共同】車いすラグビーの世界選手権最終日は10日、当地で決勝が行われ、2016年リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルで世界ランキング4位の日本がリオ大会覇者で世界1位のオーストラリアを62−61で破り、初優勝を飾った。

 世界選手権、パラリンピックを通じ、日本の金メダルは史上初。最優秀選手(MVP)に池崎大輔が選ばれた。

 日本は17年に就任したケビン・オアー監督の指揮の下、主将の池透暢やエースの池崎、女子選手の倉橋香衣らを擁し、第2ピリオドまでの前半で32−28とリードした。後半に追い上げられたが、粘り強いプレーで難敵を振り切った。

◆MVP池崎「チーム成長」

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと、日本の選手たちがハイタッチで喜びを爆発させた。わずか1点差。オーストラリアを倒し、車いすラグビーで初の世界一に上り詰めた。MVPに輝いたエース池崎は「初めてだから、重みを感じる。一つずつチームが成長した。最後まで諦めずに戦った」と誇った。

 リオ大会銅メダルメンバーの池主将や池崎を中心にスピードを生かした攻撃を展開し、日本で初の女子選手の倉橋も奮闘。前半を32−28で折り返したが、地元の圧倒的な声援を受ける強豪に徐々に追い詰められた。最後は残り約5秒からの相手の攻撃を激しい防御でこらえ、1次リーグA組で52−65と敗れた雪辱を果たした。

 昨年2月に04年アテネ大会で米国を銅メダル、12年ロンドン大会でカナダを銀メダルに導いた米国人のオアー監督を招聘(しょうへい)し、多くの国際大会で場数を踏んできた強化策が実を結んだ。

 目標の20年東京大会金メダルへ手応えをつかみ、日の丸を掲げた池は「かなりタフなゲームだったが、チーム全員で勝ち取った世界一」と話し「今後は他の国から狙われるし、自分たちは未完成」とさらなる成長を誓った。 (共同)

◆女子の倉橋が奮闘

 日本でただ一人の女子選手の倉橋が奮闘した。決勝で四つのピリオドに全て出場し、相手をブロックして味方の攻撃のために進路をつくる「縁の下の力持ち」のような役割でチームを支え「自分たちでやろうと決めたことを一丸となってやれた」と満足そうな表情を浮かべた。

 大学時代にトランポリンの事故で頸髄(けいずい)を損傷し、車いす生活になった。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック後にメンバーに加わった27歳は「たくさんの人の支え、応援があって優勝できた」と感謝し、2年後の東京大会に向け「チームとしても個人としても向上していければ」と気を引き締めた。 (共同)

 

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