東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

池江、日本新で金 本命100バタで初頂点 パンパシ選手権

女子100メートルバタフライを日本新記録で優勝し、ガッツポーズする池江璃花子=東京辰巳国際水泳場で

写真

 パンパシフィック選手権第3日は11日、東京辰巳国際水泳場で行われ、競泳女子100メートルバタフライは池江璃花子(ルネサンス)が56秒08の日本新記録をマークし、主要国際大会で初めて金メダルを獲得した。池江の個人種目のメダルは200メートル自由形(9日)の銀に続いて2個目。

 女子200メートル個人メドレーは大橋悠依(イトマン東進)が2分8秒16の大会新記録で制し、400メートルとの2冠を達成した。寺村美穂(セントラルスポーツ)は3位。

 男子200メートル個人メドレーは萩野公介(ブリヂストン)が1分56秒66で3位、瀬戸大也(ANA)が1分57秒36で4位。チェース・ケイリシュ(米国)が400メートルに続き優勝した。男子400メートルリレーの日本(中村、塩浦、松元、溝畑)は3分12秒54の日本新記録を樹立した。トップでフィニッシュした米国がその後、失格となったため、3位に繰り上がって銅メダルを得た。

 女子400メートル自由形で小堀倭加(神奈川・湘南工大付高)が4分9秒04の高校新記録で泳ぎ、6位となった。 

   ◇

 本命種目でほしかった結果を出した。女子100メートルバタフライの決勝。スタート直後から池江はスピードに乗った。「前半から自然といけるパワーがついている」。昨年の世界選手権メダリストらと競う中、首位に躍り出た勢いを保ち、50メートルを折り返した。

 積極的なレースをした分、「バテて抜かれたらどうしよう」との思いが巡った。それでも、泳ぎ込みで培った持久力で粘った。たたき出したタイムは自らが持つ日本記録を更新した上、今季の世界最速となる56秒08。「ようやく本当の実力を出せた」。主要国際大会で初となる金メダル。沸き立つ歓声を浴び、うるんだ目で表彰台に上がった。

 国際舞台で力を出す難しさは身をもって知っていた。昨年の世界選手権は6位。これまでは体格や実績で上回る海外勢を前に「上にいる選手が多すぎて、びびっている状況だった」。だが、今は違う。自己ベストを更新し続け、強豪と戦える手応えがあった。

 「成長した自分を見せたい」と努力を惜しまなかった。筋力強化のために新たに取り組んだのは懸垂。当初は数回程度しかできなかったが、根気よく続けて10回を超えるまでになった。心身ともにたくましくなった。

 この種目の世界記録は55秒48。まだ差はあっても、「55秒台はすぐ出ると思う。少しずつ自分の記録を伸ばしたい」と力を込めた。高校生スイマーは、さらなる進化を目指す。 (磯部旭弘)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報