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【スポーツ】

アジア制し東京へ アジア競技大会 45カ国・地域参加し開幕

開会式で入場行進する日本選手団=共同

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 【ジャカルタ=本紙取材団】4年に1度開かれるアジアのスポーツの祭典、第18回アジア競技大会は18日、メイン会場のブンカルノ競技場で開会式が行われ、開幕した。

 アジア・オリンピック評議会(OCA)加盟の全45カ国・地域の約1万1000人の選手が参加。9月2日の閉幕までの16日間、ジャカルタ、パレンバンなどの各会場で40競技465種目が実施される。

 インドネシアの歴史や自然を表現した開会式で、日本選手団は旗手を務めるソフトボールの上野由岐子(ビックカメラ高崎)を先頭に入場した。一部競技で合同チームを組む韓国と北朝鮮は朝鮮半島が描かれた「統一旗」を掲げて合同行進した。

 今大会は開幕まで2年を切った2020年東京五輪の前哨戦と位置付けられる。日本選手団は、前回14年の仁川大会の712人より50人多い史上最多の762人を派遣する。

日本選手団の入場行進で旗手を務める上野由岐子=潟沼義樹撮影

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 競技は19日から本格的に開始。競泳女子で18歳の池江璃花子(ルネサンス)、五輪の新競技となる空手やスポーツクライミングなど2年後へ弾みをつける金メダル量産の期待がかかる。

 笑みをたたえ、両手でしっかりと国旗を握った。「こうやって競技をさせていただける環境に感謝を忘れず、スポーツの力で何かを感じてもらえたら」。旗手を務めた上野の言葉からは、うそ偽りない本心がにじむ。

 日本ソフトボールのエースを象徴するのが2008年、北京五輪の激闘。2日間で計3試合、マウンドに立ち続けた。「上野の413球」は、流行語大賞の特別賞にも選ばれた。悲願の金メダル獲得は同時に、五輪からソフトボールが途絶えた瞬間でもあった。

 五輪から離れると、急速に競技への世間の注目が薄れていった。危機感を覚え、代表を辞退してまで子どもたちのイベントに足を運ぶなど競技の普及活動に力を入れた時期もあった。

 あれから10年。この間、2度のアジア大会でともに優勝を飾ってきたが、今大会に臨む心境は違う。東京五輪での競技復活が決まっている。「日本はやっぱり強い、と思える試合をしたい」と意気込むのは、それが20年の栄冠につながると信じているからだろう。

 36歳を迎えた今もなお、チームの中心であり続ける。「上野さんという存在が日本の強さ」と後継の投手、藤田倭(やまと=太陽誘電)は尊敬のまなざしを向ける。ただ、上野頼みでは東京五輪を戦い抜くことは難しいのは自明だ。

 国際舞台での経験が、選手にもたらす影響は大きい。銀メダルに終わった世界選手権、アジア大会と続く今夏は絶好の機会でもある。若手がいかに成長できるか。「そこが大きな鍵になってくる」。エースは背中で引っ張っていく。 (ジャカルタ・多園尚樹)

 

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