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【スポーツ】

<ジャカルタ・アジア大会>男子マラソン・井上、死闘制し頂点 東京五輪へ 猛暑で自信

ゴール前、お互いの接触でエルハサン・エルアバシ(右)がバランスを崩す間に引き離す井上大仁=ジャカルタで(共同)

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 男子マラソンは井上大仁(MHPS)が2時間18分22秒で優勝した。この種目の日本勢の金メダルは1986年ソウル大会の中山竹通以来。園田隼(黒崎播磨)は多布傑(中国)との3位争いに敗れ、2時間19分4秒で4位だった。

 スローペースのレースは中盤すぎから園田が先頭集団を引っ張った。井上は37キロすぎでエルハサン・エルアバシ(バーレーン)と抜けだし、ゴール寸前で振り切った。 (共同)

 残り100メートルまでもつれた熾烈(しれつ)な一騎打ちを制した。真夏のマラソンで頂点に立ったのは井上だった。1962年の前回ジャカルタ大会が行われたブンカルノ競技場にゴール。「神経を削られてきつかったが、最後に勝ててうれしかった」。日本男子では86年大会の中山竹通以来、32年ぶりに優勝した。

 朝もやがかかる中、午前6時2分にスタート。最初の5キロは17分を超えるスローペースで、ハーフも1時間10分33秒とペースが上がらない。

 「帽子は邪魔で好きではない」という井上だが、日差しが強くなってきた30キロから帽子をかぶりだす。35キロで帽子を脱ぎ、暑さと自分の感覚を調整していった。

 37キロ付近でエルアバシとともに先頭集団を抜け出した。互いに譲らず競技場へ入り、トラック勝負。「ラストスパートでは勝つ自信があった」。競り合いを制し、両手を広げてゴールを駆け抜けた。

 8月のジャカルタは蒸し暑く猛暑でのレースは肉体へのダメージが計り知れない。冬まで影響を及ぼす可能性もあり、多くのトップ選手が回避した。しかし「東京五輪で、あのときの経験が生きたと思えればいい」と希望して出場を決めた。

 持ちタイム2時間6分54秒は参加21人でトップ。実力通りの力を発揮し、最後に競り勝った。来年9月の東京五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ」(MGC)、五輪本番と夏のレースが続く。ジャカルタで得た大きな自信と収穫を胸に、東京へ向け走り続ける。 (森合正範)

 

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