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【スポーツ】

鈴木、初マラソンV 北海道マラソン・女子

北海道マラソン女子2時間28分32秒で優勝した鈴木亜由子=札幌市中央区で

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 北海道マラソンは26日、札幌市大通公園発着で行われ、女子は2016年リオデジャネイロ五輪長距離代表で初マラソンの26歳、鈴木亜由子(日本郵政グループ)が2時間28分32秒で、男子は34歳の岡本直己(中国電力)が2時間11分29秒で優勝し、来年9月に実施される20年東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。

 MGC出場権はこのほか、男子で3位の谷川智浩(コニカミノルタ)、4位の大塚祥平(九電工)、5位で12年ロンドン五輪6位の中本健太郎(安川電機)が2時間13分を切り、手にした。

 女子の2位は前田彩里(ダイハツ)で2時間30分56秒、3位は谷本観月(天満屋)だった。(スタート時曇り、気温25・5度、湿度71%、北北西の風0・4メートル)

◆腹痛にも負けず

 12キロ付近、谷本が抜け出しても動じない。事前のプランは「前半抑えて体力を温存。2時間半を切るペースで」。鈴木は初マラソンと思えない冷静なレース運びで、手堅くMGC出場権を勝ち取った。

 暑さが得意とあって、スタート時の気温25度は「物足りない」と感じ、涼しい顔でペースを保つ。谷本との差は25キロ地点で1分近く離れ、30キロ手前では腹痛にも見舞われた。だが、追い風で走れる終盤で「抜ける」と確信があった。痛みが引くのを待ち、風に乗ってスパート。33キロで谷本を抜き去った。

 リオデジャネイロ五輪長距離代表の「トラックのエース」。大会に向けて米コロラド州で高地合宿を行い、35キロ以上の長距離走を7本こなすなど、持ち前のスピードに加えて持久力も鍛えた。

 ゴール直後、「MGC出場権が取れて安心した。トラックと違う達成感があった」と笑顔を浮かべた。だが「MGCはもっと駆け引きがある」「後半は力が足りなかった」と無理なく勝てたレースを客観視した。苦しい中盤、名大陸上部の同期生の男子選手がたまたま近くにいて、引っ張ってくれる幸運もあった。

 日本陸連の山下佐知子・女子マラソン五輪強化コーチが「東京五輪のメダル候補」とみなす逸材だが、真価が問われるのはこれから。マラソンの練習でひとまわり太くなった脚で、まずは2020年に向けた第一歩を踏み出した。 (今村太郎)

 

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