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【スポーツ】

<ジャカルタ・アジア大会>野口、薄氷の初代女王 スピード最下位 ボルダリングで巻き返し

女子複合決勝野口啓代のボルダリング=共同

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 3種目の総合成績で競う複合は6人による決勝が行われ、女子は野口啓代(TEAM au)が優勝した。2位の韓国選手と12ポイントで並んだが、ボルダリングとリードの2種目の成績で上回った。16歳の伊藤ふたば(TEAM au)は4位だった。

 男子は予選を首位通過した楢崎智亜(TEAM au)が銅メダル。得意のボルダリングで2位に終わったことが響いた。

 藤井快(TEAM au)は最終種目のリードでトップとなり、銀メダルを獲得した。 (共同)

   ◇

 薄氷の勝利に、女子の野口は「かなりハードルの高い金メダルだった」と息を吐いた。1日に3種目を実施する複合の試合は人生で2度目。優勝の喜びより、疲労の跡が色濃い。

 ボルダリングの最終課題が勝負を分けた。ゴール直前、バナナの形をしたホールド(突起物)が選手に立ちふさがる。壁面の小さなポケットに右手の指2本を掛け、全身を支えて体をねじり、上方のバナナに左手を伸ばす。指が掛かる突起はごくわずか。「体がねじれた状態で取りに行くので、回転して落ちちゃう。指の強さはもちろん、体の強さとか、すごい難しい課題」。ただ一人、成功した。

 苦手なスピードで最下位に沈んだ。3種目の順位を掛け算し、合計数の低さで総合順位が決まる。「精神的にかなりきつかった」という中でボルダリング1位、リード2位にまとめて巻き返した。

 予選は韓国の2選手に後れを取った。18日までドイツでボルダリングのワールドカップ(W杯)最終戦を戦った。一方の韓国勢は、W杯を欠場しアジア大会に集中してきた。疲労は比べものにならないが、これは日本代表の戦略。東京五輪の代表争いが来年から始まるが「そのときに果たしてベストな状態で臨めるかは分からない」と安井博志監督。だからこその過密日程。「選手に負荷をかけながら、それでも結果を出していくことが自信につながる」

 アジア大会の初代女王という称号。万全でない中でつかみ取った最高の結果は、2020年にきっとつながる。 (パレンバン・多園尚樹)

 

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