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【スポーツ】

宮川選手「処分重過ぎ、協会からパワハラ」 体操協会「暴力、被害者容認でも許さない」

コーチからの暴力に関する問題で、記者会見する体操女子の宮川紗江選手=29日、東京・霞が関の弁護士会館で(岩本旭人撮影)

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 体操の世界選手権(十〜十一月・ドーハ)女子代表候補の宮川紗江選手(18)は二十九日、東京都内で記者会見し、練習中に速見佑斗コーチ(34)から暴力を伴う指導を受けたことを認めた上で、速見コーチへの無期限登録抹消の処分について「私は訴えていないし、処分の重さは納得できない」と軽減を求めた。日本体操協会の幹部からパワハラを受けていたとも主張し、協会の対応に強い不信感を示した。

 二〇二〇年東京五輪に向けては引き続き速見コーチの指導を受けたいと訴え、現在の状況は練習に集中できないとして世界選手権の代表候補を辞退する意向も示した。一方、日本協会は山本宜史専務理事が二十九日夜に記者会見し「被害者本人が我慢できても、決して許されることはない」と暴力指導に対する協会の立場を説明した。

記者会見する日本体操協会の山本宜史専務理事=29日、東京都渋谷区で(安江実撮影)

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 一六年リオデジャネイロ五輪代表の宮川選手は、東京五輪強化プロジェクトに当初参加しなかったことで、一六年末に日本協会の塚原千恵子女子強化本部長らから「五輪に出られなくなる」などと圧力を受け「感じたことのない恐怖を感じた」と明かした。さらに「暴力の件を使って私とコーチを引き離そうとしているんじゃないかと考えている」と、協会に不信を募らせた。暴力問題の聞き取りの際にも高圧的な態度を取られたとした。

 宮川選手は小学五年から指導を受ける速見コーチから一年以上前まで、頭をたたく、髪を引っ張るなどの行為を受けたという。「活を入れるためだった」と受け入れていたとし、現在も「何があっても一緒にやると決めている」と語った。

 日本協会は一三年九月〜今年五月までの間に繰り返し暴力行為があったとの調査結果を示した。この問題で協会幹部から圧力を受けたとする宮川選手の主張については「初めて聞いた話なのでコメントは控える。宮川さんから訴えがあれば、真摯(しんし)に対応する」と、調査の可能性を示した。

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