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【スポーツ】

<ジャカルタ・アジア大会>柔道男子73キロ・大野、粘りと気迫の11分 日本4階級で金

男子73キロ級決勝韓国選手(左)を破り金メダルの大野将平=潟沼義樹撮影

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 男女計5階級が行われ、男子73キロ級でリオデジャネイロ五輪王者の大野将平(旭化成)が、昨年世界選手権3位で第1シードの安昌林(アン・チャンニム=韓国)との決勝を延長の末に優勢勝ちし、金メダルを獲得した。日本勢の同級は3大会連続の制覇。

 女子は3人が優勝。57キロ級の玉置桃(三井住友海上)は決勝で北朝鮮選手を下し、4試合全てを一本勝ち。日本勢は同級を3大会連続で制した。63キロ級の鍋倉那美(三井住友海上)は決勝で早大4年の渡辺聖未(フィリピン)を退け、3試合全てを一本勝ち。70キロ級の新添左季(山梨学院大)は決勝で前回覇者の金省然(キム・ソンヨン=韓国)を破った。

 男子81キロ級の佐々木健志(筑波大)は準決勝に続き、3位決定戦でキルギス選手に一本負け。今大会の日本勢で初めてメダルを逃した。 (共同)

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 繰り出した内股でポイントが入らず、男子73キロ級の大野は畳の上で一瞬、大の字になった。再び相手と向き合ってもつれた後、試合が止まった。延長7分9秒。ジュリー(審判委員)の審議で技ありが認定され、予期せぬ形でようやく決着がついた。

 予選から一本勝ちしてきた姿と決勝では様子が違った。「厳しい、苦しい戦いだった」。対戦経験がある韓国選手に動きを研究され、攻め手を欠いた。互いに指導を受け合う展開にも「稽古の質と量、根性では絶対負けない。ここで引いてしまえば、自分の東京五輪の道がなくなるという折れない心を持っていた」。規定の4分を超えても強い闘志を持ち続けたことが最後に効いた。

 リオデジャネイロ五輪覇者は昨年12月に休養から復帰。切れ味鋭い身のこなしと技で頂点を極めた姿は誰もが知っている。「ぎらぎらしたい。強かった時の自分は本当に目が違うと言われていた」。連覇を狙う2年後に向け、今大会で気迫を見せたかった。

 「我慢強く、粘り強く戦えたのは大きな収穫」。完勝ではなくとも、11分9秒にも及ぶ死闘をものにした。新たな手応えを胸に再びスタートを切る。 (ジャカルタ・磯部旭弘)

 

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