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【スポーツ】

<東京五輪への伝言>(中)男女混合 起用法など戦略が鍵

混合400メートルメドレーリレーで優勝を逃し肩を落とす池江璃花子(中)=8月22日、ジャカルタで(榎戸直紀撮影)

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 2020年東京五輪では、国際オリンピック委員会(IOC)が進める女子選手の参加率向上のため、「男女混合種目」が急増する。ジャカルタ・アジア大会では、競泳や陸上のリレー、アーチェリーなどで混合種目が実施され、選手らからは日本のメダル増を期待する声が上がった。

 「男子がリードしてくれるのではないかという気持ちの余裕は多少ある」。日本選手として大会史上最多の金メダル6個を獲得した池江璃花子(ルネサンス)は、こんな感想を2位で終えた混合400メートルメドレーリレー後に漏らした。

 4泳法のうち、男女2人ずつをどこで起用するかは自由。男女のタイム差が小さい自由形とバタフライに女子を、差が大きい平泳ぎと背泳ぎに男子を起用するのが正攻法だ。どの種目も日本には実力者がいるため、奥野景介コーチは「メダル射程圏内の種目になると個人的には思っている」とみる。

 ただ、メンバー構成は競技の細かなスケジュールに左右されそうだ。池江のように複数種目に出場する選手は、種目間のインターバルも勝敗の鍵を握る。混合リレーの日程次第で、ベストメンバーを組めない可能性もある。

 アーチェリーは、今回初めて実施された混合リカーブで古川高晴(近大職)杉本智美(ミキハウス)組が優勝を飾った。杉本がいきなり10点満点を射抜いて流れを引き寄せると、古川が5連続満点で試合を決めた。

 混合の特徴は、1セットに男女2本ずつしか射ることができない点。個人戦の1セット6本などに比べて本数が少ないため、ミスが許されない。最強国は韓国だが、田中伸周監督は「むしろ強豪のほうが苦しい種目」と説く。「何本も打てば実力差がだんだん出てくるが、混合は本数も少なく、実力差が出る前に試合がすぐ決まる。プレッシャーは強い国ほど大きいはず」

 混合種目の強化に、残された時間は2年弱。ジャカルタでの経験が、今後の強化策や五輪本番での戦略に生かされる。

 

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