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【スポーツ】

「Naomi」新風 ブーイング一転、NY喝采 全米オープンテニス

全米オープンテニスの女子シングルスを初制覇し、顔を隠すようなしぐさを見せる大坂なおみ選手=8日、ニューヨークで(ゲッティ・共同)

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 【ニューヨーク=赤川肇】テニスの全米オープン女子シングルスで八日、セリーナ・ウィリアムズ選手(36)=米国=を破り、四大大会で男女を通じて日本勢初制覇を成し遂げた大坂なおみ選手(20)=日清食品。会場に駆けつけた日本人はもちろん、セリーナ選手に声援を送った地元ファンの多くも「Naomi」に脱帽し、新時代の到来を予感していた。 

 「なおみは素晴らしかったけれど、セリーナが負けるなんて…」。ニューヨーク市在住の女性チェライズ・コスタンゾさん(68)は「驚きだ」「ショックだ」と繰り返した。「私だけじゃない。きっと皆同じだわ」

 試合は大坂選手優位で進んだ一方、客席はセリーナ選手への声援が圧倒的で、大坂選手の勝利にブーイングも。それでも時折、「頑張れ」と日本語が飛び、日本勢初の優勝と紹介されると、総立ちでひときわ大きな拍手と声援で応えた。

 優勝インタビューで、大坂選手は「こんな終わり方になってごめんなさい」。喜びを爆発させるのではなく、異例の謝罪。試合と会場が荒れたのは、自らの責任ではないにもかかわらず、涙ながらに語った。

 その純粋で真摯(しんし)な新女王の姿に、観客席も温かい雰囲気に。三十代の黒人女性エマ・スプリングフィールドさんは「なおみは勝利に値した。セリーナのストロークを信じられない球筋で返すのだから」と称賛。「途中から、きょうは新チャンピオンが誕生すると思って見ていた」と明かした。ラトビア出身のイングス・アピニスさん(50)は「なおみはセリーナに傾きかけた流れを何度も引き戻した。すごい精神力だ」と舌を巻いた。

 

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