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【スポーツ】

松坂、38歳バースデー勝利 甲子園12年ぶり 盟友に誓い

5回裏2死二、三塁、大山を空振りの三振に仕留め雄たけびを上げる松坂=甲子園で

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◇中日6−2阪神

 中日が快勝し、5位に上がった。一回にビシエドの二塁打で先制し、三回は京田の適時三塁打と高橋、福田の連続適時打で3点を加えた。松坂が5回1失点と粘り、6勝目。阪神は才木が5失点と試合をつくれず、反撃も2点止まり。

 ◇ 

 1球ごとにマウンドを降りて間を取った。5点リードの五回2死二、三塁。中日の松坂は明らかに左脚を気にしていた。フルカウントから意を決して大山に投げた7球目。外角低めのスライダーにバットが空を切るのを見届け、左手を強く胸元に引きつけた。

 西武時代の2006年以来12年ぶりに舞い戻った甲子園。神奈川・横浜高時代、春夏連覇で「平成の怪物」の名を世に知らしめた舞台に、一度は嫌われた。四回。投球時に左足をマウンドのくぼみにとられるようにしてバランスを崩した。「転べばよかったけど、踏ん張ってしまった」。張りの出た臀部(でんぶ)をしきりにたたき始めた。

 違和感を残して臨んだ五回。ピンチを広げ、今カード3本塁打の大山を迎えた。追い込んだ後、外角の142キロでファウルを打たせた。この真っすぐが生きる。三振を奪ったスライダーは、直球の残像から枝分かれするように沈んでいった。「ここにきて(直球の)スピードが出てきた。甲子園が力をくれたのかな」

 38歳の誕生日に聖地で挙げた6勝目。ヒーローインタビューでは「誕生日にここで投げるのは20年ぶり」と、1998年のアジアAAA選手権決勝で日本代表を優勝に導いた記憶をたどった。引退を表明した巨人の杉内や元巨人の村田は、その時のチームメート。「もう少し頑張るという決意表明のような日にしたいと思っていた」。強い思いは観客、かつての仲間に届いたことだろう。 (浅井貴司)

 

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