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【スポーツ】

キプチョゲ、2時間1分台 世界新でベルリン連覇

世界新記録で2連覇したキプチョゲ=ベルリンで(ゲッティ・共同)

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 【ベルリン=共同】ベルリン・マラソンは16日、当地で行われ、男子はリオデジャネイロ五輪覇者の33歳、エリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間1分39秒の世界新記録で2連覇した。従来の記録はデニス・キメット(ケニア)が2014年大会でマークした2時間2分57秒。

 序盤から飛び出したキプチョゲは、ペースメーカーが外れた25キロ半ばからもハイペースを保って2位のアモス・キプルト(ケニア)に4分44秒差をつけた。日本勢は中村匠吾(富士通)が自己ベストの2時間8分16秒で4位と健闘。

 女子はグラディス・チェロノ(ケニア)が世界歴代4位の2時間18分11秒で2連覇。05年大会で野口みずきがマークした2時間19分12秒の大会記録を塗り替えた。

 小原は2レースを合わせたタイムの条件を満たし、来年9月に実施される東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ」出場権を獲得した。

◆トレーニング+科学の力 理想の走法「まだ出る」

 世界記録を一気に1分18秒縮めたキプチョゲの走りは衝撃的だった。日本陸連の河野匡・長距離・マラソンディレクターは「2時間1分台はショッキング。世界はすごいレベルにある。潜在能力が高く、まだまだ記録は伸びそう」と驚嘆の声を上げた。

 上半身が大きく揺れることのない安定したフォーム。終始一定のリズムを刻み、ゴールを駆け抜けた。河野ディレクターは「上半身がぶれないのはリラックスしている証し。普通ならスピードが変わると、力が入り、体は硬くなる。まねしようと思ってもできない」と分析。坂口泰・男子マラソン五輪強化コーチは「マラソンの理想的なフォーム」と続けた。

 キプチョゲはトラック種目でも5000メートルで12分46秒53、1万メートルで26分49秒02の自己記録を持つスピードランナー。履いているカーボンプレートが入ったナイキの厚底シューズは、地面から高反発を受けて推進力を生むとされる。給水では炭水化物濃度が高い「モルテン」と呼ばれるスポーツドリンクを飲用する。河野ディレクターは「若いころのスピードをベースにマラソンのトレーニングを積んできた。それに科学の力を合わせ、人類ができる最高レベルのマラソンをしている」と評した。

 東京五輪へ向け、日本はどう挑むのか。坂口コーチは「速さで倒そうと思っても今からできない。粘り強く、自分たちのできることを確実に重ねていく。それが大切」と現実を受け入れ、足元を見つめた。 (森合正範)

 

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