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【スポーツ】

「大胆かつ緻密」阿部一二三が新境地 柔道世界選手権2連覇

男子66キロ級決勝でカザフスタン選手(奥)を破り、2連覇を果たした阿部一二三=バクーで(共同)

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 【バクー=森合正範】21日に当地で行われた世界選手権男子66キロ級で、阿部一二三(ひふみ)(日体大)が新境地を開いて2連覇を果たした。井上康生監督は「先を見据えた上で幅を広げる柔道。大胆かつ、緻密な闘いができていると感じた」と評価する。

 リオデジャネイロ五輪銀メダルの安バウル(韓国)に優勢勝ちした準決勝は延長に。強引に思われがちな阿部一だが、慎重に間合いを詰め、勝負どころを探って技ありを奪う緻密さを見せた。「少し警戒してしまった。もっと自分らしさを出せたかなと思うけど、勝ち切れたのは成長だと思う」

 豪快な内股で一本勝ちした決勝もひと味違った。「練習でやってきたが、試合できれいに決まった。担ぎ技ではなく、違う技で勝てた喜びがある」。背負い投げなど担ぎ技を得意にする王者が、意表を突く技で相手を仕留めた。

 昨年の世界選手権以降、攻め続けるスタイルが他国陣営に研究されてきた。強力な投げ技を警戒し、組み合おうとしない相手もいる。以前より勝ち抜くのは容易ではない。ただ、「研究されてもその上をいけばいい」との言葉通り、緻密さを備えたばかりでなく、内股という引き出しも増えた。この1年の成長と、底知れない可能性を感じさせる連覇だった。

 

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