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【スポーツ】

稀勢10勝 進退問わず 横審「九州場所活躍を」

 日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の会合が24日、東京都内で開かれた。会合後に記者会見した北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は、大相撲秋場所で8場所連続休場を経て復帰し、10勝5敗で終えた横綱稀勢の里について「今の段階で、辞めた方がいい、引退した方がいいという意見はまったくなかった」と説明した。

 一方で、次の九州場所での活躍を求め、「また序盤戦で負けが込んで休場なんていうことになった時には、何か考えないといけない」とし、完全に進退問題が消滅したわけではないとの考えを示した。

 5場所ぶり41度目の優勝を全勝で達成した横綱白鵬については「頭二つ抜けているという感想も委員から出た。本当に強い」と高く評価した。

◆委員長「心配していた」

 横審の北村委員長は会見で、偽らざる心境を明かした。「負け越しだの、8勝止まりだのということになると、横審でどういう見解を出さなきゃならんのかと心配していた。ほっとしています」

 一方で、10勝5敗という成績には、注文もついた。特になすすべなく敗れた相撲には厳しい言葉も。北村委員長は「強くても負けることはあってもいいが、弱くちゃ困る。その点、弱いなという場面が何回かあった」と指摘した。

 大関以下と違い、横綱はどれだけ負けても番付が下がることはない。その分、常に優勝争いにからむことが求められ、それができないのであれば評価されず、身を引くしかない。秋場所の稀勢の里は8日目までに2敗し、賜杯レースからは脱落。横綱の務めを果たしたとは言い難い。

 稀勢の里自身は所属する田子ノ浦部屋の千秋楽パーティーで「もっと強くなって優勝争いに絡み、いい報告ができるように頑張る」と後援者に誓ったという。北村委員長は「もう少し鍛え直して、完全復活ということになってほしい」と期待する。

 次は九州場所。進退問題は、成績次第で再燃することもあれば、消滅することもある。長く続く試練を、稀勢の里は乗り越えられるか。 (平松功嗣)

 

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