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【スポーツ】

女子78キロ級・浜田、初の金 柔道世界選手権

 【バクー=共同】世界選手権第6日は25日、当地で男女各1階級が行われ、女子78キロ級で初出場の28歳、浜田尚里(しょうり=自衛隊)は決勝で世界ランキング1位のフーシェ・ステーンホイス(オランダ)に指導3による反則勝ちを収め金メダルを獲得した。

 日本女子は6階級を終えて4個目の金メダルで、五輪実施の7階級中5階級を制した2010年東京大会以来の好成績。浜田は準決勝で09年大会覇者マリンド・フェルケルク(オランダ)を倒すなど4試合連続の一本勝ちで決勝へ進んだ。

 男子100キロ級で昨年覇者のウルフ・アロン(了徳寺学園職)は準々決勝でニヤス・イリアソフ(ロシア)に一本負け。3位決定戦も敗れ今大会の日本勢で初めてメダルを逃した。同級は趙グハム(韓国)が制した。

 日本は男女計12階級で金6、銀5、銅3個のメダルを獲得している。

◆「寝技に自信」実力示す

 得意の寝技に持ち込めば勝負あり。異色のスタイルの浜田が女子78キロ級の新女王に輝いた。「競った中で勝ち切れた。忘れられない日になった」。28歳の誕生日を自ら祝い、満開の笑顔だった。

 決勝は相手が寝技を警戒し、立ち技での闘い。9分を超える試合はスタミナ勝負となり、三つの指導を与えた。「らしさ」全開だったのは準々決勝だ。寝技で下の状態から体を起こして半身の体勢へ。右手をグッと伸ばして相手の帯をつかむと、巧みに足も使いクルリと裏返しにした。流れるように横四方固めで一本。芸術的な動きだった。3回戦では技ありを奪われたが、絞め技で逆転。必殺の寝技を次々と決めていく。「相手がこう防いだら、こう攻めればいいというのがある。絶対に勝てる自信がある」

 経歴は異彩を放つ。山梨学院大4年時からロシア発祥の格闘技サンボにも取り組み、ユニバーシアードと世界選手権で金メダル。「関節技、絞め技ができるようになった。サンボで幅が広がった」。これで二つの競技で世界一となり「それは狙っていたのでうれしい」とはにかんだ。

 混戦の78キロ級で、東京五輪へ大きく抜け出した。「優勝したらリードできると思っていた。この後も一つ一つの試合を勝っていきたい」。個性あふれる闘い方は魅力たっぷり。寝技になると、会場はどっと沸く。こんな柔道家がいてもいい。 (バクー・森合正範)

<はまだ・しょうり> 15年全日本選抜体重別選手権覇者。講道館杯全日本体重別選手権は15、17年に優勝。17年グランドスラム(GS)東京大会制覇。18年はGSパリ大会3位。世界ランキング10位。得意は内股、関節技。鹿児島南高−山梨学院大出、自衛隊。168センチ。28歳。鹿児島県出身。 (共同)

 

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