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【スポーツ】

貴乃花親方が「引退届」 協会「圧力一切ない」

日本相撲協会に「引退届」を提出し、厳しい表情で記者会見する貴乃花親方=25日、東京都港区で(七森祐也撮影)

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◆傷害事件告発状「協会が事実無根認めよと」

 大相撲の元横綱貴乃花親方(46)=本名花田光司、東京都出身=が二十五日、東京都内で会見し、「日本相撲協会に年寄を引退する旨の届けを提出した」と述べ、日本相撲協会を退職することを発表した。

 貴乃花親方は、昨年十月に弟子の幕内貴ノ岩が当時の横綱日馬富士から暴行を受けた傷害事件について、協会による事件の調査が第三者によって行われず、貴ノ岩の主張も反映されていないなどとして協会の対応を問題視した内閣府への告発状を今年三月に提出。だが、八月に協会から告発状は「事実無根」と結論づけられたと説明した。また、全ての親方が五つある一門のいずれかに所属しなければいけないという新たなルールが今年七月に理事会で決まったが、貴乃花親方は現状で受け入れ先が未定だったことも明らかにした。

 その上で、貴乃花親方は協会の役員から「(告発状が)事実無根であることを認めないと廃業せざるを得ないと、有形無形の要請を受けた」と訴え「真実を曲げて認めることはできない。一方でこのままでは(貴乃花部屋に)所属する力士たちは、相撲を続けられない。年寄を引退することが最善の道だと、苦渋の決断をした」と退職を決めた理由を説明した。

 貴乃花部屋の力士らは、千賀ノ浦部屋への所属先の変更願を提出したことも明かした。今後は協会には所属しないが、自らの弟子は側面から支援していくという。また親方自身は現在の部屋の施設を残した上で、何らかの形で相撲には携わる意向を示した。

 貴乃花親方の会見を受けて日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は同日、東京都内で会見し、書類不備などから貴乃花親方の退職と所属力士の転属は保留していると説明。また告発状が事実無根であると認めるよう貴乃花親方に要請したり、圧力をかけたりした事実も一切ないとした。

 協会の理事経験がある親方が、定年前に退職するのは異例。退職が認められれば貴乃花部屋は消滅する。

 

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