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【スポーツ】

紀平、GP連勝 ファイナル進出 フィギュア・フランス杯

優勝した紀平梨花。NHK杯に続き2連勝を果たした=グルノーブルで(ゲッティ・共同)

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 【グルノーブル(フランス)=共同】グランプリ(GP)シリーズ第6戦、フランス杯最終日は24日、グルノーブルで行われ、女子はショートプログラム(SP)2位だった16歳の紀平梨花(関大KFSC)がフリーは138・28点で1位となり、合計205・92点でGP初出場優勝のNHK杯に続く2連勝を果たした。

 紀平はシリーズ上位6人で争うGPファイナル(12月6〜8日・バンクーバー)に宮原知子(関大)坂本花織(シスメックス)とともに進出した。フリーで1度跳んだ大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足の判定だった。

 SP首位の三原舞依(シスメックス)はフリー3位の合計202・81点でGP自己最高の2位に入った。本田真凜(JAL)は188・61点で6位。エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は4位でファイナル進出を初めて逃した。

◆構成冷静に最善策

 紀平の心は揺れていた。「どうしよう。脚に力が入らない」。好調だった朝の公式練習から一転、時差ぼけの影響でフリー直前の6分間練習は状態が急変していた。初めての経験に戸惑う新星はここで意を決する。「できる限りの演技をしよう。練習と思って」。16歳らしからぬ冷静さが、逆転優勝を引き寄せた。

 冒頭の大技トリプルアクセルで着氷をこらえた瞬間「自分の筋肉では精いっぱい」と悟った。二つ目の3回転半は即座に諦め、2回転半−3回転の連続ジャンプに変更して成功。体と対話しながら最善の道を探り、4分間を滑りきった。ジュニア時代から練習や試合の反省点を携帯電話のメモ帳に書き留めてきた努力家。「冷静に判断できたのも経験から。積み重ねたものが身についてきた」と、さらりと言った。

 今季の大躍進には理由がある。「人生を懸けてスケートをやっている。遊んでる暇はない」。世界の頂点に立つため、全てを競技にささげる覚悟を固めた。シニアデビューを控えたこの春、通学の必要がないインターネット学習の通信制高校に進んだのもそのためだ。

 トリプルアクセルに注目は集まりがちだが、シニア1年目とは思えぬ滑りやスピンのうまさ、全種類に穴のないジャンプも強みだ。「底力がついてきた」と浜田コーチ。強敵ロシア勢と争うGPファイナルで、主役を張る予感も漂ってきた。 (共同)

 

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