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【スポーツ】

集まれ未来のメダリスト 卓球 7歳以下で強化合宿

強化合宿でボールを打ち合う子どもたち=静岡県磐田市で

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 低年齢選手が活躍する日本卓球界で、新たに7歳以下の有望選手を集めた育成事業がスタートした。世界ランキングでは現在、日本選手が上位に名を連ねているが、より早い段階から世界を意識したトレーニングに着手することで、さらなる底上げを図る狙いがある。 (磯部旭弘)

 今月2日までの4日間、静岡県磐田市内でプロジェクト名「未来のメダリスト」を冠した強化合宿が初めて開かれた。参加したのは全日本選手権バンビの部(小学2年以下)で決勝トーナメントに進んだ5〜7歳の男女計20人。子どもたちは1分間に185回のラリーを続ける速さに設定したメトロノームの音に合わせて打ち込み、マシンから繰り出される1秒間に150回転するボールを体感した。

 世界トップレベルのスピードを味わうことが目的のメニューで、小学生以下ナショナルチームの監督らが指導した。参加者は練習で真剣な表情を見せる一方、はしゃぎながら和やかにプレーする場面も。6歳の小林右京君(愛知・ピンテック)は「いつもの練習とは少し違った。将来は世界チャンピオンになりたい」と目を輝かせた。

 現在、小学生以下ナショナルチームでは12歳以下、10歳以下、8歳以下と年齢別での選考が行われているが、一段と若い選手に早期教育を図る狙いは何か。日本卓球協会の宮崎義仁強化本部長は「卓球は小さいころにやればやるほど成果が上がる。神経系の発達は10歳から12歳ごろにピークを迎えるとされる。刺激を与えて能力を伸ばしてあげたい」と意義を強調する。

 現代卓球はプレーの高速化が顕著。15歳の張本智和(エリートアカデミー)や18歳の伊藤美誠(スターツ)らも武器にするのはスピードだ。パワーや回転量の多いボールを操る中国選手を打ち破る要素にもなる。俊敏性や繊細なラケットさばきなど成長につながるヒントを早くに与えることが、日本の実力をさらに押し上げる鍵になるという。

 日本協会では2000年代初めから若年層の育成システムを本格化させてきた。小学生以下ナショナルチームを発足させ、世界の潮流になったフォア、バック両ハンドを駆使する技術習得などに注力。取り組みは実を結び、1期生の水谷隼(木下グループ)らが五輪や世界選手権で成果を出した。10代選手の躍進は目覚ましく、国際大会で常に上位を争うようになった。

 7歳以下の育成事業は、元日本代表監督の児玉圭司スヴェンソン会長が理事長を務める「KODAMA国際教育財団」が主催し、日本協会が後援する形で実現した。来年以降も継続するといい、宮崎強化本部長は「この世代が国際舞台に出たとき、中国よりもレベルが上だと感じられるようにしたい。それに合わせた指導をしていく」と話す。

 

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