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【スポーツ】

稀勢 真っ向勝負で魅了 唯一の日本出身横綱、引退

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 絶大な人気の、唯一の日本出身横綱が土俵を去る。「自分は力士だから、土俵の上でしか表現できない。辛抱して、我慢して進んでいくことが一番」。愚直な稀勢の里は多くの人々を魅了した。

 中卒たたき上げで10代の頃から将来を嘱望された。馬力あふれる真っ向勝負で番付を駆け上がる。モンゴル出身の朝青龍、白鵬の両横綱ら外国勢が隆盛を誇る中で奮闘。2011年九州場所では、直前に先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)が急死する悲劇を乗り越えて大関に昇進した。

 優勝にあと一歩届かない時を経て、30歳の17年初場所でついに賜杯を抱き、最高位へ上り詰めた。世間は“稀勢の里フィーバー”に沸いた。

 翌春場所で左上腕などのけがを押して奇跡の逆転優勝。表彰式の君が代斉唱での涙は感動を呼んだ。

■稀勢の里の記録アラカルト

▼年少出世 17歳9カ月での新十両、18歳3カ月での新入幕は、ともに貴乃花に次ぐ史上2位の若さ。

▼スロー初優勝 新入幕から所要73場所の初優勝は史上2番目、初土俵から所要89場所は史上4番目の遅さ。

▼年長初優勝 30歳6カ月で初めて賜杯を抱くのは、年6場所制となった1958年以降では5番目の年長。

▼スロー横綱昇進 新入幕から所要73場所での横綱昇進は史上最も遅い。初土俵から89場所は史上3番目のスロー記録。1位は三重ノ海の97場所。大関通過に31場所を要したのは昭和以降3番目の遅さ。

▼年長昇進 30歳6カ月での横綱昇進は昭和以降7番目の年長。最年長は吉葉山の33歳9カ月。

▼休場 横綱の8場所連続休場は年6場所制でワースト記録。55日連続休場は4番目の長さ。最長は貴乃花の105日。

▼短命 横綱在位が12場所で終わったのは昭和以降10番目の短さ。

▼横綱勝利数 横綱として36勝は三重ノ海の55勝を下回り、年6場所制で最少。

▼連敗 昨年9月の秋場所千秋楽から不戦敗を除いて8連敗を喫した。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では貴乃花を抜いて横綱の単独ワースト記録。

 

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