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【スポーツ】

被災地や海外に柔道を 古賀稔彦さん、活動の幅広げ法人設立

 柔道の1992年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダリストの古賀稔彦さん(51)が、国内外の社会貢献を目的とした「一般社団法人 古賀塾」を立ち上げた。「柔道を通じ、もっと被災地での活動や海外での競技普及、指導を継続的に行いたい」と力を込める。 (森合正範)

 柔道場「古賀塾」(川崎市)の塾長を務める古賀さんは、これまで個人で社会貢献の活動に携わってきた。2015年にはスペインで初心者を含む約1500人を指導。南アジアのブータンでは柔道畳を寄付するなどしてきた。国内でも各地を飛び回り、11年の東日本大震災後は、岩手県大船渡市内で柔道教室を催すなどボランティアとして関わってきた。

 「ブータンは柔道の環境が整っていないので、すごく歓迎してくれた。被災地では、当初の被害状況を見たら、柔道を教えている場合かと思った。でも、子どもたちが笑顔になり、明るくなれば、大人も喜んでくれる。そのような姿を見て、来てよかった。もっと積極的に携わっていきたいと感じた」と振り返る。

 しかし、個人での活動には限界があったという。「せっかく多くの依頼をいただいても、行けるものと行けないものがあったり、関わりたいのに、費用面を含めて持ち出しばかりでは長続きしない。より活動の幅を広げ、持続していくためには組織という土台が必要だと思った」。昨年9月に一般社団法人を設立し、協賛団体や賛助会員を募っている。「協賛者の思いをくみ取り、一つ一つ実現させていきたい」と語り、今後、活動を本格化させていく。

 20年東京に向け、古賀さんには夢がある。五輪選手の育成だけでなく、パラリンピックを目指す選手にも携わっていきたいという。16年リオデジャネイロ・パラリンピック前には視覚障害者による柔道男子73キロ級で5位入賞した北薗新光(あらみつ=アルケア)らを指導した。

 「継続してできればよかったが、1回しか一緒に練習できなかった。個人から組織としての活動になれば、選手側からも要望しやすいだろうし、こちらも応えられるようになる」と意気込んでいる。

 

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