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【スポーツ】

日本勢が4階級制覇 柔道GSパリ

男子60キロ級決勝でカザフスタン選手(右)を破り優勝した高藤直寿=パリで(共同)

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 【パリ=共同】グランドスラム(GS)パリ大会第1日は9日、男女計7階級が行われ、男子は60キロ級で世界選手権2連覇中の高藤直寿(パーク24)が決勝で元世界王者のエルドス・スメトフ(カザフスタン)に優勢勝ちして優勝した。73キロ級では元世界王者の橋本壮市(パーク24)がモンゴル選手に決勝で一本勝ちし、頂点に立った。

 女子は48キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)が決勝でコソボ選手に快勝するなど、5試合全て一本勝ちで制覇。

 52キロ級は志々目愛が決勝で角田夏実(ともに了徳寺学園職)との日本勢対決を制した。

 57キロ級の玉置桃、63キロ級の鍋倉那美(ともに三井住友海上)は3位。63キロ級の能智亜衣美(了徳寺学園職)は5位。

 GSパリ大会は今年最初の主要国際大会。世界選手権東京大会(8〜9月)の代表選考会の一つとなっている。

◆高藤、悪夢振り払い頂点

 25歳の高藤が王者の風格を取り戻した。2連覇した昨年の世界選手権で左膝を痛めた影響から、11月のGS大阪大会は初戦敗退。再出発の2019年初戦は「負けた後は試合が怖くなったこともあった」。悪夢を振り払い「男子60キロ級は世界のレベルが相当低いので、勝って当たり前」と強気な言葉が飛び出した。

 延長で反則勝ちの準々決勝では、投げを防いだ際に左肘を負傷した。「ちょっと痛い」と漏らすも、ジョージア選手との準決勝は合わせ技一本で圧倒。15年世界王者のスメトフとの決勝は終盤の隅落としで技ありを奪い「我慢して相手の隙を狙うことができた」と懐の深い柔道が際立った。

 日本男子の井上監督は「負けた後の後遺症は結構残るもの。我慢と執念の勝利だ」と自らの経験を踏まえ、東海大の後輩でもあるまな弟子の精神力をたたえる。「課題がなくなったら、僕の柔道人生は終わり。こんな闘いでは東京五輪で絶対金メダルなんて言っていられない」と高藤。この貪欲さが強さの源だ。

 世界選手権代表最終選考会となる4月の全日本選抜体重別選手権で「きっちり終止符を打とうかな。選考を悩ませないようにしたい」。この階級は自分に任せてくれ−。そう思わせる口ぶりだった。 (共同)

 

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