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【望 〜都の空から】

変容(2)六本木 昼も輝く不夜城

六本木ヒルズ内の森美術館、東京ミッドタウン内のサントリー美術館、国立新美術館の3館は「六本木アート・トライアングル」として連携を図る=東京都港区上空で、本社ヘリ「わかづる」から(木口慎子撮影)

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 六本木は戦後一貫して「夜の街」だった。基盤となったのは陸軍の跡地に、米軍が駐留したことでできた米兵相手のバーやレストランだ。その後も、華やかさにあこがれた若者たちであふれ、ディスコブームを牽引(けんいん)するなど、常に時代の先端にあった。

 21世紀に入り、街は昼もにぎわうように。空に突き出る二つの巨大複合施設が、天窓を開けるように日の光を呼び込んだ。六本木ヒルズと、旧防衛庁跡地にできた東京ミッドタウン。ヒルズには森美術館、ミッドタウンにはサントリー美術館もあり、国立新美術館も含めて街はアートの一大集積地になった。「中高年の女性グループが本当に増えた」。ミッドタウンの向かいで40年以上営業する写真店の2代目臼井浩之さん(50)の実感だ。

 ヒルズやミッドタウンのオフィス棟には、それまで六本木にはなかった大手の企業も入った。そこで働く人たちがランチを食べに街にあふれ出すのも今までなかった光景。「1本入るとゴチャゴチャっとした街の面白さもある。街の中にも入ってきてもらえる仕組みを作りたい」と臼井さん。不況で夜の輝きは曇りがちだが、不夜城は昼も輝く街へと、変わりつつある。 

  (小林由比)

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