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【望 〜都の空から】

変容(6)大橋JCT 現代のコロッセオ

巨大なカタツムリがすむ街。上方の三軒茶屋、駒沢に向かって首都高3号が延びる=目黒区上空で、本社ヘリ「おおづる」から(笠原和則撮影)

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 大橋ジャンクション(JCT)には、「コロッセオ」という別名がある。長径175メートル、短径130メートル、高さ35メートルの円筒形は、古代ローマのコロッセオ(円形闘技場)に匹敵するサイズ。外壁にも、この遺跡をイメージした図柄が描かれている。

 首都高東京建設局長の飯島啓秀さん(60)は「用地が限られている都会ならではの建造物」という。大橋JCTは、高架の首都高速渋谷線と山手トンネルの中央環状線を結ぶ。大きな高低差がある両線をループでつなぎ、騒音と排出ガスを閉じ込めるためコンクリート壁で覆うと、コロッセオのような建造物となった。来月28日の供用開始後は、首都高全体の渋滞が大幅に改善される。

 屋根の上には公園も造成される。完成は2012年度の予定だ。この年は、高度成長の起点となった首都高の誕生から50年となる。完成と同時に、オオイタビというつる草の一種が大橋JCTの周囲に植えられる。成長が遅いため、この草が頂上に達し、壁面を覆い尽くすまで50年かかる。

 古代のコロッセオはローマ帝国の栄光と衰退を現在に伝えている。目黒区のコロッセオは、都市機能の拡充を追求し続けた首都高の歴史を刻みながらも、半世紀後、その姿を緑の中に忍ばせることになる。(稲熊均)

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東京新聞フォトサービス

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