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【望 〜都の空から】

変容(7)銀座 文化を見抜く碁盤

東京高速道路の内側に息づく碁盤の目。右から1丁目、2丁目…=中央区銀座上空で、本社ヘリ「おおづる」から(笠原和則撮影)

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 繁華な街区を「…銀座」と土地の名を冠していう(広辞苑)。にぎやかな様子を表す代名詞。「銀座」には、単なる地名にとどまらない特別な響きがある。

 碁盤の目のように整然とした街区は、江戸時代が起源。徳川幕府が町人地として湿地を造成。貨幣の鋳造所が置かれたため、銀座と呼ばれるようになった。

 商業地への変容は、1872(明治5)年の大火がきっかけ。当時の東京府が、文明開化の象徴にと、2階建てに統一した煉瓦(れんが)建築の街並みを整備。「煉瓦亭」「資生堂パーラー」など多くの老舗が、この時期の創業だ。歴史の積み重ねによるステータスは、地域の貴重な財産。景観を破壊する、超高層や品格に欠けるデザインのビルの建設を阻止する取り決めも作られた。

 最近は、世界規模で展開する安価な「ファストファッション」が続々と進出。高級商店街にふさわしいか、議論される。ただ、街の歴史に詳しい田中淳夫・紙パルプ会館取締役(52)は「新しさを受け入れ、進化するのが銀座の魅力」と話す。「よいものは残り、だめなら淘汰(とうた)。この街は、本物をより分ける力がある」。碁盤の目での商いは、安易に考えると下手を打つ。 (浅田晃弘)

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