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【望 〜都の空から】

薫風(2)府中 戦国の並木道 今も

ケヤキ並木と公園の緑に包まれる府中の街。ダービーを控えたターフの緑も目を引く=東京都府中市上空で、本社ヘリ「あさづる」から(笠原和則撮影)

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 国の天然記念物に指定されている馬場大門ケヤキ並木が生命の力強さを感じさせる季節がやってきた。高さ20メートルを超えるケヤキ約150本がみずみずしい葉を生い茂らせ、京王線府中駅から東京競馬場へとつながる緑のベルトをかたちづくる。

 並木の起源ははっきりしないが、広く語り継がれているのが源義家からの寄贈という伝説だ。前九年の役(1051〜62年)で、東北遠征の前に戦勝祈願のため大国魂神社に立ち寄った義家が、勝利を収めた後、苗木1000本を同神社に贈ったと伝えられる。馬場大門の由来は並木の両側に馬場があったため。大坂の役(1614〜15年)で勝った徳川家康が、良質の軍馬の生産地だった府中に馬場を献納したという。

 府中市文化振興課で並木の保存を担当する江口桂さん(43)は「伐採した古木の樹齢から見積もって戦国時代ぐらいには並木は存在していたのでは」と話す。

 武将の名とともに語られる並木も、戦後になり樹勢の衰えが目立つように。市は将来、並木の間を走る車道を土に戻して歩行者専用とする計画を立てた。そのときには「けやけき(際立って美しい)」が語源とされる木々が、より涼やかな風を道行く人に送ってくれるはずだ。 (西川正志)

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