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【望 〜都の空から】

活力(1)日本橋 商都の誇り 脈々

東京駅北東に広がる中央区の街並み。室町、茅場町、人形町…1枚の写真に日本橋の名がつくすべての場所を収めてみた=本社ヘリ「あさづる」から(藤原進一撮影)

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 日本橋兜町、日本橋人形町、日本橋本町…中央区には「日本橋」を名乗る町名がやたらとある。その数、何と21。なぜ、こんなことになったのか。

 23区の区域が定まった1947年、旧日本橋区では、隣の京橋区との合併で中央区となることへ、猛烈な反対が起きた。そこで、沈静化のために区議会は「全町名に日本橋の名を使う」ことを議決した。その後、数度にわたる町名変更でも「日本橋」は残った。区主任文化財調査指導員の増山一成さん(36)は「土地ブランドに対する住民の並々ならぬ思いがあった」と解説する。

 その“本家本元”の日本橋1丁目にある重要文化財(重文)の日本橋は、来年、架橋100周年を迎える。地元では、橋の上にかぶさる首都高速道路の撤去を求め、100万人を目指した署名運動を計画している。五街道の起点としてにぎわい、国名を背負うこととなった橋の歴史に、再び注目が集まりそうだ。

 日本橋に加え、日本銀行、三井本館、高島屋と、シンボリックな重文の建造物が集まるかいわいでは、巨大再開発も進行中だ。江戸時代の川柳で「朝昼晩三千両のおちどころ」とうたわれた商都は、伝統を武器に、不況の波を渡りきろうとしている。 (浅田晃弘)

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