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【望 〜都の空から】

活力(2)谷根千 江戸情緒の散歩道

下町風情が残り、歴史と文化が息づく谷根千。空からみれば3地域が一体化して一つの街になっている様がよくわかる=東京都台東区上空で、本社ヘリ「あさづる」から(藤原進一撮影)

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 谷中、根津、千駄木。台東区と文京区にまたがる三つの地域の頭文字を並べた「谷根千」という言葉は最初、1984年に創刊した地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の愛称として広まった。今や日本全国はもちろん、海外にも広く知られているという。

 「終刊後に、米ハーバード大学やエール大学がバックナンバー全巻セットを研究用の蔵書として買ってくれました。以前、米国へ行ったときも、日本を研究する学者は、たいてい『Yanesen』をご存じでした」。同誌の編集人で作家、森まゆみさん(55)はそう話す。

 路地や横町が入り組んだ3キロ四方程度の地域には、漱石や鴎外、一葉ら文豪の足跡が残る。街歩きや観光の定番スポットとなった街並みを、谷中霊園や上野公園などの広大な緑地が、揺りかごのように包み込む。

 住みたい街としても人気が高まり、木造家屋が壊されマンションが増えつつある。一方、そうしたマンションに越してきた新たな住民が今度は、大規模開発をめぐる反対運動に数多くかかわっている。都心のすぐ北に残る江戸情緒のオアシスは、徐々に変ぼうしつつも、この街を守りたいと思う人を呼び寄せる力があるようだ。 (榎本哲也)

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