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【望 〜都の空から】

小江戸(2)佐原 忠敬が見た町並み

青々とした利根川の流れに注ぐ小野川。川沿いにたたずむ落ち着いた家並みが美しい=千葉県香取市上空で、本社ヘリ「おおづる」から(木口慎子撮影)

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 まちを南北に流れる小野川に、忠敬(ちゅうけい)橋という名の橋が架かっている。佐原で30年余り過ごし、醸造業などを営んだ後、全国を測量して、正確な日本地図を作製した伊能忠敬(ただたか)(1745〜1818年)に由来する。この橋を中心に「重要伝統的建造物群保存地区」が広がる。

 国指定史跡の伊能の旧宅は、1793年に建てられた。江戸時代から続く老舗も数多い。しょうゆの醸造で1800年に創業した「正上」は、戦後、佃煮(つくだに)店となって現在10代目。200年以上続く味を守り、「小江戸」を生き生きと今に残す。

 佐原には「江戸優(まさ)り」という言葉が残る。地元のしょうゆや酒、米などを小野川から利根川を経由して江戸へ運んで財を成し、さらに江戸の文化を佐原に持ち帰った。江戸に負けない繁栄を支えた小野川で、かつて物資の積み降ろしが行われていた「だし」と呼ばれる船着き場は現在、観光船乗り場となり、多くの観光客でにぎわう。

 景観の保存やボランティアガイドなどを行う「小野川と佐原の町並みを考える会」の高橋賢一理事長(65)は「田舎の商業都市が今も残っているのが佐原の魅力。都会の小江戸とは違った雰囲気を楽しんでほしい」と語る。

 (武田雄介)

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