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【望 〜都の空から】

房総フラワーライン 春 先取る 菜の花

青い海とのコントラストが美しい房総フラワーライン。厳しい寒さが続く中、露地の花畑がほんのり色づき始めた=本社ヘリ「おおづる」から(戸田泰雅撮影)

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 千葉県館山市の市街地から房総半島の南端をめぐり、南房総市和田町まで続く海岸線沿いの道路は「房総フラワーライン」と呼ばれる。全長約46キロにわたり、いたるところに花畑が広がる。冬には菜の花、夏にはマリーゴールドで彩られるルートもある。全線花々で満ちているわけではないが、「花つみ」「花直売所」ののぼりが立ち、キンセンカやストック、ポピーなどでにぎやかだ。

 野島埼灯台のある南房総市白浜町では菜の花栽培が盛んだ。食用も作る。畑でしょいかご姿の早川和子さんは、小さな鎌を手に花芽のあおい茎を切ってはかごに入れていく。「白浜の菜の花はおいしいって評判だよ。気候と土地がいいんだ」。温暖な無霜地帯が12月からの収穫を可能にした。「3月いっぱいまでは菜の花で、その後は(畑を水田に戻して)田植え。夏場は海女をしている」。70歳ながらよく働く。

 東日本大震災から1年がたとうとしている。房総も巨大地震に幾度も襲われた。元禄地震(1703年)では激震と津波による被害に加え、白浜の海岸部が5メートルほど隆起。野島といわれた島が陸地とつながり野島崎となった。関東大震災(1923年)でさらに約2メートル隆起した。人々は苦難の地に花々をはぐくみ続けている。 (小鷲正勝)

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