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【望 〜都の空から】

北千住 学生集う宿場町

荒川(右)と隅田川の流れが囲む北千住。相次ぐ大学の進出が街に変化をもたらしている=本社ヘリ「あさづる」から(小平哲章撮影)

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 曲がりくねった隅田川と荒川に挟まれ、胃袋のような形。約550ヘクタールの北千住周辺は、昔も今も人を引き寄せる力にあふれている。

 江戸開府9年前の文禄3(1594)年、徳川家康は隅田川への最初の橋「千住大橋」をこの地に架けた。その後、一帯は日光・奥州両街道の初宿に指定され、交通の要衝として栄えた。俳人・松尾芭蕉による紀行文「奥の細道」の出発地も千住だ。

 それから約400年。現在は、大学キャンパスの開設ラッシュを迎え、若者が集う街へ変わろうとしている。2006年に東京芸大、07年に東京未来大、10年に帝京科学大、今年4月に東京電機大と、最近6年間で4大学が進出した。誘致活動を展開した足立区のまとめでは、各キャンパスの通学者数は計約8000人。北千住地区の人口の1割以上に当たる学生が通う。

 「千住は昔から衰退することなく、人が集まり続ける場所。不思議な力が働いている気がする」。そう話すのは、地元の歴史文化を研究するNPO法人「千住文化普及会」理事長の櫟原(いちはら)文夫さん(60)=千住河原町。江戸庶民の富士山信仰を支えた富士塚、浮世絵師・葛飾北斎の「富嶽(ふがく)三十六景」に描かれた場所…。探せば、パワースポットが次々と出てくる。6月には、それらを巡るツアーを催した。

 「歴史遺産が多い街。それを守りながら発展していくには、住民の愛着が大切になると思う。街の魅力を探し、若者へ伝えたい」 (小野沢健太)

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