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【望 〜都の空から】

富津岬 東京湾の境界線

東京湾に向かって突き出し、湾内と浦賀水道を区切る境界となっている富津岬=本社ヘリ「わかづる」から(千葉一成撮影)

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 対岸の三浦半島・観音崎までわずか8キロ。沖の狭い航路に大型船が行き交う。房総半島から細く突き出た長さ5キロの砂州は、東京湾を南北に流れる異なった潮流が運ぶ砂が堆積してできた。

 東京湾の入り口にあることから終戦まで要塞(ようさい)が置かれ、岬の沖にある人工島の第1、第2海堡(かいほ)とともに防衛ラインに。軍の管理下にあり、民間人の立ち入りが禁止されたことから手つかずの自然が残った。

 千葉県に管理が移された後、海岸砂浜に広がる植物群落は県の天然記念物に指定。潮風と飛砂を防ぐためにクロマツの植栽も行われ、「日本の白砂青松(はくしゃせいしょう)100選」に選ばれた。

 都心から東京湾アクアラインを利用すれば車で1時間と近く、長い海岸線と豊かな自然が人気を集めている。晴れた日には富士山が望め、今は潮干狩りや海水浴、キャンプ場、マリンスポーツなどが楽しめる。

 多くの人が訪れるスポットを後世に残そうと清掃活動などを続けているのが「富津岬をまもる会」だ。古賀健一郎代表は「北側の沿岸部の埋め立てで潮流が変化した。最近では岬の先端部分の砂が削られ、飛散する砂で木々が枯れるケースもある」と心配する。 (福原康哲)

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