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【望 〜都の空から】

林試の森公園 甲子園へ続いた道

多種多様な樹木が枝を伸ばし、新緑がまぶしい「林試の森公園」=本社ヘリ「おおづる」から(北村彰撮影)

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 住宅街にぽっかりと緑が浮かぶ。1年で最も生命力に満ちた季節を迎えたことを実感する。

 1900(明治33)年から78年まで、国の林業試験場があったから「林試の森」だ。その後、再整備され89年に都立公園となった。ランニングコースは、早朝から夜まで地域の人たちでにぎわう。近くの都立小山台高校の野球部員たちもいる。都立校として初めて春のセンバツ出場を果たした足腰の力は、ここでの鍛錬があったからに違いない。

 樹木の数は高木だけで6100本。試験場開設前から植えられていたプラタナス、大正初期に当時の試験場長が中国の孔子廟(びょう)にあった木の種子を持ち帰って育て、湯島聖堂(文京区)にも移植されたカイノキ。1本1本に歴史がある。

 最近、台風や大雪で倒れる木が増えたという。「木の根っこは踏まないという樹木保護の基本を知らない人が増えた」。春と秋に開かれる「林試の森フェスタ」実行委員会の飯沢政江(まさえ)委員長(59)は嘆く。踏み付けられた根は傷み、土は硬くなり保水力を失う。100年の森を守るために、今度は人が試されている。 (小形佳奈)

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