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【望 〜都の空から】

白山・駒込 大火 寺の町生む

寺社境内の緑が点在する白山と駒込地区=本社ヘリ「あさづる」から(嶋邦夫撮影)

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 文京区内には120以上もの寺がある。なかでも本駒込、白山あたりは、その半数近くが集まる一大寺町だ。理由は明暦の大火にさかのぼる。

 幕府が江戸市中の焼けた寺の跡地を「火除地(ひよけち)」と呼ぶ空地にしたため、多くの寺が、江戸の郊外だったこの地に移ってきた。「お寺を支える檀那(だんな)衆は市中にいるので、あまり遠くに行けない。江戸の境界ぎりぎりのところに集まったわけです」。地元出身の僧侶が説明してくれた。

 代表的なのが約1500人の僧が学んだ学寮「栴檀林(せんだんりん)」まであった古刹・吉祥寺。明暦の大火で焼け出され駿河台から移った。ただ、門徒の住民は同行せず別の場所へまとまって移住した。そこが、現在の武蔵野市の吉祥寺だ。

 のどかな郊外風景が残された一帯では、鷹狩りが楽しまれ、ナス畑も広がっていたという。「駒込富士神社もありますから『一富士二タカ三ナスビ』。駒込には縁起のいいものが全部そろっているんです」。区観光ガイドの五味静子さん(71)は、いまも静かな祈りの町で「パワースポット巡り」の案内に忙しい。 (原尚子)

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