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【望 〜都の空から】

下北沢 「らしさ」は残るか

再開発工事が進む下北沢駅周辺。住宅密集地を小田急小田原線と京王井の頭線が貫く=本社ヘリ「あさづる」から(佐藤哲紀撮影)

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 昨年3月23日午前1時。小田急線下北沢駅そばの踏切を異様な熱気が包んだ。終電後、若者らがハイタッチしながら渡っていく。線路の地下化で「開かずの踏切」が消えた喜び、そして惜別。相反する思いの混ざり合う、複雑な表現だった。

 邪魔な踏切は自動車を締め出すバリアーだった。古着や雑貨、飲食店の密集する商店街は、堂々と道のまん中を歩く人で昼間からごったがえしていた。意図せずに形成された「歩行者が主人公の街」は、国内外の都市計画の専門家が注目した。

 そしていま、バスやタクシーが乗り付けられる駅前広場の整備が進められている。街を貫く新たな道路計画もある。便利さとひきかえに、唯一無二の「シモキタらしさ」を失ってしまうのではないか。心配する声は尽きない。

 ♪いろんな事が変わってく いろんなあのころが増えていく−

 下北沢を拠点にするバンド「馬浪(うまなみ)マラカス団」の歌う「シモキタ音頭」。時代の変化は止められない。「でも、この雑多な感じ、居心地の良さは残るはず」。ギターの植村幸大さん(31)は、そう固く信じている。 (小形佳奈)

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