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【望 〜都の空から】

木場公園 憩いと防災の拠点

新緑が映え、都会に浮かぶオアシスのように見える木場公園=本社ヘリ「おおづる」から(北村彰撮影)

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 JR東京駅から東へ4キロ、都心にほど近い下町に広大な緑地がある。24ヘクタールの敷地には、サクラやクスノキ、サザンカなど15万本もの樹木が植えられ、今はツツジが見ごろを迎えている。

 地名が表すように、辺りは江戸時代からの木材取引の中心地だった。都市化が進んだことで、1970年代から600を超える木材業者が埋め立て地の新木場へ移った。その貯木場の跡地を都が整備し、92年に誕生したのが木場公園。毎年秋、園内の池では水に浮かべた角材を回転させて乗りこなす「木場の角乗(かくのり)」が披露される。

 東陽・木場地区連合町会長の杉田次助(じすけ)さん(72)は、木材業者の移転が続いたころ、まちから日に日に人が消えていく様子に、寂しさを感じたこともあった。いまや、公園には年間290万人が訪れる。「子どもからお年寄りまで楽しく過ごしている」と喜ぶ。

 震災時には10万人以上が集まれる防災拠点でもある。木のまちから芽吹いた住宅密集地のオアシスは、しっかりと地域に根を下ろし、ここで暮らす人たちの心に安心を与えている。 (松尾博史)

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