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【望 〜都の空から】

多摩動物公園 住宅の海に緑の島

周囲を住宅地が埋める多摩動物公園を中心とした丘陵地=本社ヘリ「あさづる」から(安江実撮影)

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 多摩テックのゴーカートと、多摩動物公園のゾウやキリンは多摩地区で生まれ育った私の、幼いころのあこがれだった。多摩テックは閉園してしまったが、動物公園は今も子どもたちでにぎわう。キリンの繁殖数172頭は世界2位。総面積約60万平方メートルは、サファリパークや牧場形式の動物園を除けば日本一の広さを誇る。

 ここは近ごろ、小学校教師の「試練の場」でもあるそうだ。一流大を卒業して教員採用試験に合格したけど、理科の授業で必ず教える昆虫、チョウやバッタを触れない。怖い、無理…。そんな今どきの新人教師たち向けに、昆虫生態館を持つ同園は虫との触れ合い方の教室も実施している。

 園内で育てているゲンジボタルの、初めての一般向け観察会を今月、開催予定だ(予約制、募集はすでに終了)。「自然の湧き水を利用してホタルを育てられるのも、多摩丘陵の貴重な自然の中にある園ならでは」と坂本和弘副園長は言う。

 そのままの自然を生かした動物公園、それを包む丘陵。東京の住宅街という大海原にぽつんと浮かぶ、緑豊かな離れ小島のようだ。 (榎本哲也)

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東京新聞フォトサービス

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