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【望 〜都の空から】

流山市 ゆるり新旧交錯

水運と醸造業で栄えた流山市。つくばエクスプレス・流山おおたかの森駅周辺は大規模な開発が進む=千葉県流山市で、本社ヘリ「あさづる」から(北村彰撮影)

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 刀禰(とね)川は寝ても見ゆるぞ夏木立−。江戸時代の俳人小林一茶が通った現在の千葉県流山(ながれやま)市流山本町(ほんちょう)地区で、刀禰川とも呼ばれた江戸川を詠んだ句。水運で栄えていたこの地区で、一茶が交流していたのは、現在の澄んだ「みりん(白みりん)」の開発者の一人、五代秋元三左衛門(さんざえもん)。江戸で白みりんは人気を博し、全国に広がった。

 明治に入ると水運は衰退。地区の商工業者らが1916(大正5)年、「町民鉄道」と誇った今の流鉄(りゅうてつ)流山線を開業した。流山市と同県松戸市を結ぶ5.7キロの路線は、今年100周年。乗客と駅員が有人改札で世間話を交わし、コスプレーヤー向け電車も走らせる特色ある鉄道だ。

 つくばエクスプレス沿線は大型マンションなどが建ち現代的風景になりつつあるが、流山本町地区には明治、大正期の町家が残り、建物を生かしたカフェやレストランも。「流山キッコーマン」は伝統の白みりんを今も造る。築126年の店舗で呉服新川屋を営む秋谷光昭(あきたにてるあき)さん(81)は「富士山や筑波山が見える江戸川からの風景は気持ちが和む」と顔をほころばせる。 (飯田克志)

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