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【望 〜都の空から】

西新井大師 単線の先 下町情緒

マンションが点在する住宅街にある西新井大師(中央)=本社ヘリ「まなづる」から(潟沼義樹撮影)

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 平安時代の826年、十一面観音のお告げで、疫病が流行していたこの地を訪れた弘法大師が自ら彫った自身の像を枯れていた井戸に安置した。すると井戸から水が湧き疫病も治まった。井戸はお堂の西にあったため、「西新井」の名が付いたとされる。お堂の場所に立つのが西新井大師(足立区)。正式には「五智山遍照院総持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)」という。

 東武鉄道西新井駅から延びる1キロの単線が大師線。正月に参詣客であふれる大師前駅のホームは幅が広い。普段は無人駅で、1日1万4000人を乗せる地域の足だ。西新井駅から西に線路を延ばし、東上線上板橋駅までを結ぶ「西板(にしいた)線」の計画が大正時代にあったが、関東大震災などで断念。1931(昭和6)年、大師前駅だけが開業した。

 今より約100メートル南西の参道の入り口にあった駅舎は68年、環七通りの工事のため移動した。西新井大師の総務主任奥隆博(おくりゅうはく)さん(50)は「昔は参道が長かった。今は駅がすぐ横だが、帰りは参道を通ってもらえたら」と話す。団子屋が並ぶ石畳の道は、幹線道路の喧噪(けんそう)をふっと忘れ、下町の情緒を感じさせてくれる。 (神谷円香)

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