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【望 〜都の空から】

皇居と富士山 この国の「象徴」

皇居の左に国会議事堂、その先には赤坂御用地、新宿御苑、明治神宮と続く都心部=10日、本社ヘリ「まなづる」から(坂本亜由理撮影)

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 日本を象徴する冬の富士山の白を背景に、皇居の広大な深緑が映える。その面積は115万平方メートルで、東京ドーム25個分。千代田区の1割ほどを占める。江戸城だった時代からの自然が残る森が広がり、天皇、皇后両陛下がお住まいになる御所の周辺は植物の宝庫。タヌキの生息も確認されている。

 昭和天皇が皇居内の防空壕(ごう)での御前会議で終戦を決断するなど、歴史の舞台でもある。昨年8月に公表された天皇陛下が退位の意向をにじませたビデオメッセージも、御所で収録されている。

 戦前、「宮城(きゅうじょう)」と呼ばれた皇居へ足を踏み入れることができる国民は、政治家や高級軍人などごく限られていた。現在は新年一般参賀などで開放されている。宮内庁職員の案内で外から宮殿などの見学もでき、最近は外国人観光客でにぎわう。

 「皇居の近現代史」などの著書がある河西秀哉・神戸女学院大准教授(39)は「閉じられていた空間を国民が利用できるようになったことが、象徴天皇制を支持する一歩になった」と話す。皇居は、皇室と国民の距離を近づける「窓」として、これからも大切な役割を担う。 (小松田健一)

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