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【望 〜都の空から】

こどもの国 今は響く はしゃぎ声

丘陵地にある緑豊かな「こどもの国」。住宅に囲まれている=本社ヘリ「あさづる」から(池田まみ撮影)

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 住宅に囲まれた「緑の孤島」。社会福祉法人が運営する自然公園「こどもの国」はしばしばこう形容される。横浜市青葉区と町田市にまたがる100ヘクタールの敷地にはキャンプ場や牧場が広がり、四季折々の草花が彩る。親子連れら年間約80万人の来場者でにぎわう。

 「戦後米軍が土地を接収したことで、周辺の宅地開発が進む中、結果的に緑が残りました」。同園の上坂(うえさか)陽次郎業務部長(58)が説明する。かつて寒村の一角だった敷地は第2次世界大戦のさなか旧陸軍に買い上げられ、砲弾の製造・貯蔵施設が建設された。戦後は、1961年に日本に返還されるまで、弾薬庫として米軍が引き継いだ。

 名残は園内や周辺に数多く残る。こどもの国駅−長津田駅(横浜市緑区)間を結ぶ横浜高速鉄道こどもの国線は、かつて弾薬輸送のため敷かれた鉄道をそのまま利用したものだ。33基造られた弾薬庫のうち、現在10基が倉庫として姿をとどめる。

 全国から寄せられた天皇、皇后両陛下ご結婚のお祝い金を基に65年に開園。戦時下、学徒が砲弾造りに追われた地から、遊具で遊ぶ児童のはしゃぎ声が聞こえる。 (加藤豊大)

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