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【望 〜都の空から】

柳生の3県境(群馬、栃木、埼玉) 3歩で回れる「聖地」

埼玉、群馬、栃木の3県境付近を埼玉県上空から望む。写真左上の辺りが群馬県、右は栃木県の渡良瀬遊水地の谷中湖などが広がる=本社ヘリ「あさづる」から(池田まみ撮影)

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 北緯36度12分27秒 東経139度39分50秒−。田畑の中にぽつんとある境界標を目指し、年間約1万人が訪れる。群馬、栃木、埼玉の3県が接する3県境だ。東武日光線柳生駅から徒歩数分。通称「柳生の3県境」と呼ばれる。

 「3歩で回れる3県境」をうたい文句に、地元の栃木県栃木市などがまちおこしでPRし、境界マニアや若者たちが集う。ツイッターやインスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)に自撮り写真を投稿する姿も。

 「ふしぎな県境」(中公新書)の著者西村まさゆきさんによると、三つの都道府県境が接するのは全国に48カ所。主に山頂や川の中だが、ここは標高15メートルの平地。「訪問しやすく、境界マニアの聖地になっている」。ちなみに4県境はない。

 以前は渡良瀬川の流域で、足尾から流れる鉱毒のため池として遊水地が造られ、河川の付け替えで1918年に陸地になった。近所に住む栃木市文化財保護審議委員の古沢満明さん(84)は「訪問をきっかけに、背景にある悲劇の歴史にも思いをはせてほしい」と語る。 (梅村武史)

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