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【栃木】

「多様性つくる姿勢を」 性的少数者らが宇大でシンポ

会場からの質問に答える渡辺准教授(中)と飯田さん(左)=宇都宮市で

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◆「まず知ってもらう」講演活動の意義語る

 多様な性のあり方を考えてもらうシンポジウムが、宇都宮市峰町の宇都宮大で開かれた。埼玉大の渡辺大輔准教授と、性の多様性について講演活動をしている「ダイビーノン」代表の飯田亮瑠(あきる)さんが招かれ、講演会を開催。渡辺准教授は「LGBT(性的少数者)について『知ってあげよう』という形でなく、みんなで多様性をつくる姿勢でいてほしい」と呼び掛けた。 (猪飼なつみ)

 飯田さんは、自身のことを「女性の体を持って生まれた男性で、現在、男性として社会生活を送っている」と説明。子どものころから違和感を感じ、「本当の自分が女の子の着ぐるみに詰め込まれている感じ。でも、着ぐるみはどれだけ暴れても脱げない」と苦しんだという。

 大学生のときに性同一性障害という言葉を知り、「自分が当てはまったから、霧が晴れたようでうれしかった」と振り返った。一方で、保険証などの身分証明の性別表記や、親にもらった「女性らしい」名前を書けずに手が震えたことなど、性に関する社会のシステムに生きづらさを感じてきた。

 それでも、周囲に必ず一人は真剣に話を聞いてくれる大人がいたといい、その人たちに共通していたのは本や講習を通して性の多様性を知っていたことだったという。「だから今、私は講演活動をしています」と締めくくった。

 渡辺准教授は、多様な性の基礎知識を伝えた。自認している性、身体的性別、好きになる性などさまざまな面から考える必要があるといい、「性のあり方は無限大なのではないか」と語った。多様な性を解説した後、「(人を)セクシュアリティーの枠で見る必要はない」と訴えた。

 最後に、学生らから二人にさまざまな質問が寄せられた。会場には一般の人も含めて約百二十人が集まり、熱心に耳を傾けた。

 

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