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【栃木】

横根高原メガソーラー建設 差し止め求め署名提出 鹿沼市に市民団体

メガソーラー建設反対の署名を手渡す小野代表(中)と「認識は共有している」と応じた佐藤市長(右)=鹿沼市役所で

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 前日光(まえにっこう)県立自然公園内の横根高原に大規模な太陽光発電所(メガソーラー)を建設する計画を巡り、開発予定地が広がる鹿沼市の市民団体「横根高原の自然を守る会」の小野彰史(あきふみ)代表(64)らが十六日、市役所を訪れ、佐藤信市長と横尾武男市議会議長に対し、建設に反対する市民らの署名八千七百九十六筆を添え、建設差し止めに向けた対応を求める要望書を手渡した。

 市と同会によると、事業者は東京都新宿区の外資系企業「カナディアン・ソーラー・プロジェクト」が設立した「CS栃木鹿沼合同会社」。カナディアン社は昨年十一月、地元向けに説明会を開き、横根山頂から九合目付近の百七ヘクタールを開発し、太陽光パネルを設置すると説明。建設予定地は鹿沼市が七割程度、残りが日光市にまたがる。

 小野代表は「現場は市の中でも最も自然が豊かな場所」と述べ、国の天然記念物に指定されている動物の保護、森林の伐採で高原の保水力が減少して大雨の際に下流域に甚大な影響を及ぼす恐れがあることなど、さまざまな点から懸念を指摘。「自然環境に優しいのが太陽光発電なのに、CO2を吸収する森林を伐採するのは本末転倒」と訴えた。署名は一月五日から約一カ月で集まったという。

 市によると、昨年十月下旬、事業者側から事前相談があった。市総合計画の「自然保存ゾーン」になっているため、市は「建設は不適」と答えた。ただ強制力はなく、佐藤市長は小野代表に「今後、相手の出方を見ながら対応したい」と述べた。

 カナディアン社は取材に対し、「関係法令に従い、行政の指導を受けながら慎重に進めている。近隣住民にも丁寧に説明して理解を得たい」と語った。 (吉岡潤)

 

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