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【栃木】

市、過去2回立ち入り 宇都宮の知的障害男性 重傷

県警の家宅捜索が入った知的障害者支援施設「ビ・ブライト」と集まった報道陣=宇都宮市で

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 入所していた二十代の知的障害者の男性が、職員の暴行で重傷を負った疑いがあるとして、県警が十一日、宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」と、運営する社会福祉法人「瑞宝会」を傷害容疑で家宅捜索した事件。虐待の情報をもとに、宇都宮市はこれまで二回立ち入り調査していた。市民からは「弱者ゆえ狙ったのか」と困惑の声が上がった。(藤原哲也、北浜修)

 市の担当者によると、施設について、虐待に関する情報提供があったため、五〜六月にかけて二回立ち入り調査を実施。施設側からは八月に調査に関する報告があったという。ただ、担当者は「警察が捜査中のため内容は控えたい」とした。

 市は二〇〇三年以降、施設を監督する立場として二年に一度の監査や書面上での事業の更新手続きなどを行ってきた。しかし、これまで虐待事案やその他の行政処分などはなかったとしている。

 ビ・ブライトは市の認可を受けて〇三年に開所。知的障害者の作業訓練や生活介護を行う場で、四月現在で定員は七十二人。

 県は県内の障害者施設を監督する立場にあるが、宇都宮、栃木両市は県とは別に監督する立場にある。

 県警が家宅捜索した十一日は、朝から施設と法人の本部に、多くの捜査車両と警察官、報道陣が周辺に集まり、ピリピリした雰囲気に包まれた。

 在宅高齢者を介護する仕事を約二十年経験した県内の女性(67)は、事件について「心を痛めている。障害者や高齢者は弱い。なかなか反対や反論もできず、自己主張も難しい。なぜ、暴力や虐待を疑われるようなことが起きるのか」と沈痛な声で話した。

 

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