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【栃木】

心身統一合氣道会 市貝町で全国大会 全盲の学生・大下歩さん出場

2人を相手に投げ技を披露する大下さん(右)=市貝町で

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 市貝町に本部道場がある「心身統一合氣道(あいきどう)会」の第36回全日本心身統一合氣道競技大会(東京新聞後援)が24日、同町赤羽の天心館道場であり、全国から集まった中学、高校、大学生の計約130人が日ごろの鍛錬の成果を発揮した。大会には全盲ながら2年前から競技に励む国際基督教大3年の大下歩(あゆみ)さん(21)も出場。仲間と一緒に華麗な技と所作を披露した。 (藤原哲也)

 神奈川県出身の大下さんは病気で二歳半から目が見えないが、海外文化に興味を持ち特別支援学校から同大に進学。日本文化を伝える活動にも興味があったことから、学内の心身統一合氣道部の門をたたいた。

 陸上などのスポーツ経験はあったが、武道は初めて。それでも「部内の雰囲気が良く、技が決まったときの感覚が楽しい」とのめり込み、週三回の稽古に励んだ。同じく三年生で主将の千徳佐和子さん(20)は「大下さんだからこそ感じられる間合いや雰囲気がある。練習でも頼りになる」と全幅の信頼を寄せる。

 今大会の出場は大下さんの入部以来の目標で、当初は六人による団体の部に出場予定だったが、一部の技が安全上問題があるため、採点を行わないエキシビションで参加した。それでも大下さんは、二人を同時に投げる連続技などをリズムよく披露。観客からは大きな拍手が送られた。

 「受け身の人の動きを感じながら上手にできた」と大下さん。「エキシビションでも参加してくれたみんなに感謝したい。状況が許せば来年も出たい」と話していた。

 競技は団体の部のほか個人の部があり、大学生は木刀を使った「太刀取り」と呼ばれる技も披露した。講評で心身統一合氣道会の藤平(とうへい)信一会長は「一番大切なのは全力が出せたかどうか。多くの人は失敗を重ねて成功をつかむ。これからの稽古や人生に生かしてほしい」と呼び掛けていた。

 心身統一合氣道は一九七四年に創始され、世界二十四カ国に約三万人の会員がいる。トップレベルのスポーツ選手なども指導を受けていることで知られる。

 

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