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【栃木】

中国で商標登録されていた 本県で開発のイチゴ「スカイベリー」

日光市にある「皇海山(すかいさん)」にちなんだスカイベリーは、県産品の目玉として日光東照宮でもPRされたが…=2015年11月23日、日光市で

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 県が開発したイチゴ「スカイベリー」が中国で商標登録され、関係者が困惑している。仮に中国への輸出が解禁されても、自由に販売できないためだ。県は東南アジアを中心に輸出を伸ばしたい考えで、担当者は「先に商標登録するなど、今後は気を付けたい」と気を引き締める。

 スカイベリーは、県外の新品種に対抗しようと、主力の県産イチゴ「とちおとめ」の後継として生まれた。大きな粒が特徴で、二〇一二年に日本で商標登録された。

 県や農林水産省によると、中国商標局が昨年六月、上海の企業が申請した「SKYBERRY」と「天空草莓」を商標登録。農水省が今年六月に見つけ、県に連絡した。

 スカイベリーが輸出されているシンガポールなどでは、県が商標登録を進めていたものの、検疫の関係でまだ輸出実績のない中国は盲点だった。担当者は「日本でスカイベリーを売る際に使われる箱でイチゴが流通しているようだ。同じ品種かは不明だが」と明かす。

 地名入り商品が無断で商標出願された場合、日本固有の名称として異議を申し立てられるが、それもできない。スカイベリーを将来中国で売るには、商標権を持つ企業に許可を得る必要がある。

 海外で権利を守るには商標登録するほか、勝手に栽培できないよう各国で品種登録する方法があり、農水省が実施するよう呼び掛けている。

 過去、中国で商標出願されたのは「讃岐うどん」や「シャインマスカット」など。県の担当者は「もはや手の打ちようがない。どうせならこれを機に、知名度で劣るスカイベリーが有名になってくれたら」と冗談を交えつつ「次に新しい品種ができた際には、中国での商標登録も忘れないようにしたい」と話した。

 

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